試合前、エンゼルス大谷翔平投手(24)が、シーズン後の10月の第1週に右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建術(トミー・ジョン手術)を受けることが、球団から発表された。これにより、二刀流の復活は20年以降となる見込み。4番DHで出場した試合後の報道陣との一問一答は次の通り。

-どういう経緯で決断に至ったか

やらないという方向も含めて、いろんなプランを提案してもらって、最終的には自分で決めました。

-来年、投げられないということについてどう思っているか

もちろん残念な気持ちはありますけど、普通なら1年と、半年は試合に出ることが出来ないので、その中で、まだ貢献できるもの(打者)があるということは、むしろプラスかなとは思っている。なんとかそこでチームに貢献できるように、また頑張っていきたい。

-医師と相談して、いつ頃復帰できる予定と言われているか

それはもうリハビリによると思うので、ある程度のもの(メド)というのはあると思いますけど、(手術後)4週間おきに、確かめながらになってくるかなと思っています。

-手術をしないという考えはあったのか

しないならしないに越したことはないと思いますし、それで自分の100%が出せるならやらない方が良いと思うんですけど、そうではないと思ったので、ここで1回、リハビリを含めて、もう1度、一からやりたいと思っている。

-投手と打者の活躍を終えて、2020年も二刀流でやっていける証明が出来たと思っているか

正直、1年だけでは分からないこと、僕自身も分からないことはたくさんありますし、今年の成績だけで、来年これ以上の活躍、またこのぐらいの活躍が出来るとは限らない。毎年、毎年、レベルも上げていかない。その中でけがをして、来年リハビリをしながら、試合に出るというのは、自分にとっては大きいことかなと思うので、また1つ成長できるように、頑張っていきたいなと思います。

-決断に当たり、何を一番確認したかったのか

100%、自分が投手としてパフォーマンスを発揮できる状態なのか、どうなのか、というところだと思います。

-打者で先に復帰できることが、決断を後押ししたか

時期的なものも含めてプラスというか、ベストな選択かなと思っているので、決めた以上はしっかりと、リハビリも含めてやっていきたいなと思っています。

-最終的な決断はいつだったか

いつっていうのはないですけど、もちろん簡単な選択ではないので、あらゆる可能性を探しながら、一番良いものを選ぼうと思っていました。

-気持ち的にはすっきりしているか

手術が失敗しないことを祈ってというか、それまではすっきりしないと思いますし、マウンドにもう1回上がるまでは、すっきりはしないかなとは思うんですけど、その中でしっかりやれることをやりたい。

-来季、打者で過ごすことになる。来年1年をどういう1年にしていくか

終わってみないと正直分からないと思うんですけど、毎年、毎年、確実に選手として成長してきていると思ってますし、それは来年以降も変わらないと思う。いろんなところで、そういうきっかけはつかめるんじゃないかなと思います。

-手術への不安や、怖さはあるか。それとも強くなって帰って来られるという感情か

かなり高い確率で、今、またはそれ以上の、状態にはなれるとは言われているので、そこをイメージしながら、いきたいなと思ってますし、またしっかり、自分が思ったように投げられるのを想像しながらいきたいと思っています。

-医者の話だけでなく、これまで手術を受けた選手の話も聞いたと思うが、決断に至るのに大きかったのは

いろんな人にはもちろん話も聞きましたし、その中で、先を考えたときに一番自分が良い方向に進んでいくタイミング、選択かなと思ったので、やろうと思いました。どれを選んでも、良い方向に進むと思っているので、その中の1つを選んだという形かなと思います。

-ファンの方々も心配していた。ファンに向けて

投げるのは少し先になりますけど、試合では僕が頑張ればまた打席に立てるとは思うので、そこで良い姿を見せられるよう、頑張りたいと思います。