今季限りでマリナーズを退団する岩隈久志投手(37)が26日(日本時間27日)、本拠地セーフコフィールドでのアスレチックス戦の試合前、「惜別」の始球式を行った。

サプライズで捕手役を務めたイチロー会長付特別補佐(44)に対し、マリナーズの一員として最後の1球を投げ込むと、総立ちの地元ファンから温かい拍手が送られた。

「登板後」は、「このまま試合に投げたいと思いました。ちょっと驚きでしたけど、本当にありがたいです、イチローさんが受けてくれて…」としみじみと話し、「感謝の思いでいっぱい。本当にマリナーズでやってきて良かったと思います」と感謝の言葉を残した。

2012年に中継ぎとしてメジャーデビューした岩隈は、その後、先発ローテーションの中心として活躍。13年にはオールスターに選出されたほか、15年8月12日のオリオールズ戦ではノーヒットノーランを達成するなど、輝かしい実績を残した。

昨年9月に右肩手術を受け、マイナー契約を結んだ今季は、マイナーでリハビリ登板するまで回復したものの、メジャーでの登板機会はなく、今オフ、退団することになった。

メジャー通算成績は、63勝39敗、防御率3・42。

岩隈は、来季以降も現役続行の意思を持っており、日本球界復帰を前提に、移籍先を探ることになる。