ドジャース前田健太投手(30)がブルワーズ戦の7回に登板し、痛恨の今プレーオフ初失点を喫した。7回2死二、三塁。代打サンタナへの初球スライダーがワンバウンドの暴投となり、三塁走者は悠々生還。自滅でダメ押し点を許し「際どいところを狙っていた。もったいなかった」と唇をかんだ。

3点を追う展開で、マウンドへ上がった。守りのリズムから攻撃への流れを作りたいところだった。ところが、先頭のアギラには2ストライクから9球、計11球を投じ、最後は右翼線に落ちる二塁打を許した。「追い込んでから、なかなか決めきれなかった。もう少し早く決めていれば、楽なイニングになっていた」と、悔しそうに振り返った。8回は先頭打者に左前打され降板。救援が失点し、前田は1回0/3、2失点だった。

王手をかけて敵地に乗り込んだものの、逆王手をかけられた。2年連続のワールドシリーズ進出へ、第7戦を残すのみ。「切り替えるしかない。とにかく明日、出番があれば、しっかり修正して投げたい。とにかく、勝つために一生懸命やるというだけ」と気を引き締めた。(ミルウォーキー=斎藤庸裕)