大リーグ選手会が19日、選手が選手を選ぶ「プレーヤーズチョイス」各賞の上位得票者を発表し「傑出した新人」賞にエンゼルス大谷翔平投手(24)が入った。ア・リーグは大谷とミゲル・アンドゥハー(23=ヤンキース)グレイバー・トーレス(21=同)両内野手が得票トップ3のファイナリスト。11月27日(日本時間28日)に、3人の中から受賞者が発表される。

プレーヤーズチョイスは、選手自らが投票し選出する賞として90年代半ばに始まり、仲間から選ばれる名誉ある賞として知られる。全米野球記者会が選ぶ新人王と受賞者が重なることも多く、そのシーズンで最も活躍し、注目された新人が受賞。日本選手では01年にマリナーズ・イチロー(44)が選出されており、大谷が選ばれれば2人目となる。今年の新人王は11月12日(同13日)に一足先に発表される予定で、大谷のダブル受賞の可能性もある。

大谷は今季、打者では打率2割8分5厘、22本塁打、61打点、10盗塁、投手では10試合に登板し4勝2敗、防御率3・31で、19年ベーブ・ルース以来となる10本塁打、4勝以上を達成。アンドゥハーは打率2割9分7厘、27本塁打、92打点、トーレスは打率2割7分1厘、24本塁打、77打点をマークしている。

◆プレーヤーズチョイスとは 今年で27回目となり「傑出した新人」賞は94年に創設された。ア、ナそれぞれの現役選手が自身が所属するリーグの選手の中から、記述式の投票用紙に記入して投票し、今年は9月18、19日に全球団で一斉に投票が行われた。新人賞の他「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」「傑出した選手」「傑出した投手」「カムバック選手」などがあり、カムバック選手には元巨人のマイコラス(カージナルス)がファイナリストに入っている。