ドジャースが、ワールドシリーズ最長となる延長18回、7時間20分の死闘の末、サヨナラ勝ちを収め、対戦成績を1勝2敗とした。

2-2で迎えた延長18回裏、マックス・マンシー内野手(28)が左中間へサヨナラ本塁打を放ち、決着をつけた。

7番手で登板した前田健太投手(30)は、2回を投げて1安打無失点1四球5奪三振と好投した。

前田は2-2の同点で迎えた延長15回表に登板。ボテボテの内野安打と四球で、いきなり無死一、二塁のピンチを迎えた。だが、続く投手前のバントを軽快なフィールディングで処理し、三塁封殺。後続の2者を連続三振に打ち取り、無失点に封じた。

続く16回表も続投し、ボガーツ、イオバルディ、キンズラーを3者連続三振。15回から5者連続三振に仕留め、レッドソックスの好ムードを断ち切った。

試合はドジャースが3回裏、1番ピダーソンのソロ本塁打で先制した。

投げては、先発した24歳右腕ビューラーが、最速100マイル(約161キロ)の快速球を主体に7回2安打無失点無四球7奪三振。三塁を踏ませない快投を演じた。

ところが、8回表から救援したクローザーのジャンセンが、2死からソロ本塁打を浴び、同点に追い付かれた。

ドジャースは延長10回表、1死一、三塁のピンチを迎えたものの、浅い中飛からタッチアップした三塁走者を中堅ベリンジャーが、本塁へのノーバウンド返球で刺し、勝ち越し点を防いだ。

13回表には四球、盗塁、内野安打などで1点を勝ち越された。だがその裏、ドジャースが2死二塁から、プイグの二塁内野安打に敵失が絡み、瀬戸際で同点に追い付いた。

試合後の前田は「結果的に勝てて良かった。とにかく全球力を入れて、追い込んだら三振を狙うという気持ちで投げました。今日の投球は、いいキッカケになると思います」と振り返った。さらに、「明日、勝って追い付けば波に乗れると思う」と、本拠地での勝利に手応えを感じ取っていた。

なお、第4戦は27日(同28日午前9時9分開始予定)、ドジャースが左腕ヒル、レッドソックスが右腕イオバルディの両先発で行われる。