エンゼルス大谷がア・リーグ新人王になったのは本当にすごいことだ。ヤンキースのアンドゥハーとトーレスは、例年なら新人王を取れた成績だった。大谷が1位票の8割以上を獲得したのは米国にそれだけの衝撃を与えたということ。数字以上のものがあったのだろう。

大谷が日本でプレーしていた時は二刀流を普通に見てしまっていたが、米国の関係者からも「二刀流は本当にすごい」と絶賛されている。あらためて大谷がやっていることがメジャー史上でもほとんど類を見ないことだと再認識している。これまで「投手1本でいった方がいい」とか「打者に専念すべきだ」という議論があったが、この受賞で将来的にも二刀流で行くことが決まったようにも思える。みんなが二刀流を評価し、また見たいと思っての受賞なのだから。

今回は数字以上に大リーグにもたらしたインパクトが評価された形となった。だが、大谷は成績でももっと上を目指していける。能力からすればまだまだこれからだと思う。(日刊スポーツ評論家)