西武からポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指す菊池雄星投手(27)のマリナーズ入りが1日(米国時間12月31日)、基本合意に達した。

最大7年の総額1億ドル(約110億円)超で条件面は合意に達し、この日までに完了したメディカルチェックに問題がなければ、近日中に正式契約となる見込みだ。

◆ポスティングシステム プロ野球選手が海外FA権取得前に米球界に移籍できる制度。申請期間は11月1日~12月5日。MLB事務局が契約可能選手を全30球団に通知後、譲渡金支払い意思のある球団と30日間交渉できる。日本球団への譲渡金の額はこれまで日本の球団が設定し、上限2000万ドル(約22億円)だったが、今年11月発効の新制度で選手の年俸総額に応じて決まる変動制に改定された。

新たな譲渡金は契約金、年俸、バイアウト(契約解除)額の総額のうち2500万ドルまで20%、2500万ドルから5000万ドルまで17・5%、5000万ドルを超えた分に15%を乗じた額を足して算出。年度ごとに出来高払いの15%が追加譲渡金として支払われる。日本の球団が従来の上限2000万ドルを得るためには、契約総額約1億2000万ドル(約132億円)を超える必要がある。