マリナーズ菊池雄星投手(27)のメジャー1年目の春季キャンプが12日(日本時間13日未明)、スタートした。背番号「18」の水色ユニホームに袖を通してグラウンドへ登場。笑顔で同僚とあいさつを交わしながら気持ち良さそうに汗を流した。「ユニホームを着て全体練習に入るというのは、自主トレでやるのとは違った緊張感がありましたし、喜びも感じました」。

初日でもあり、全体ミーティングの後、アップ、キャッチボール、守備練習など、全体練習は1時間10分ほどで終了した。「短いという話は聞いてましたけど、やってみると、もう終わるんだなと。だからこそ自分で考えてやりながら、ルーティンを作っていくことが求められると思う。そこも楽しみのひとつです」。

練習の合間には、10年サイ・ヤング賞右腕ヘルナンデスにイジられたほか、26歳の新エース候補ゴンザレスらと談笑。「僕から話しかけられるようにコミュニケーションをとりながらやっていきたいと思います」。ディポトGM、サービス監督ら首脳陣からは、イニシャルをとって「YK」と呼ばれているが、菊池の本音は別。16日(同17日)にイチローら野手組が合流する際の自己紹介では「Please call me,Yusei(雄星と呼んでください)」とお願いする考えも明かした。

全体練習後は、自主的にウエートトレなどで調整した。2日目はブルペン入りの予定で、まずはペースをつかむことが課題。「楽しい時間を過ごせた」の感想に充実感があふれていた。(ピオリア=四竈衛)

◆マリナーズのサービス監督 (10日に)ブルペンで投球を見たが、とても印象的だった。日本の選手はルーティンが出来上がっているし、ここでもそれを変える必要はない。彼は常に学ぼうとしているし、素晴らしい球種を持っていることは疑いようがない。