エンゼルス大谷翔平投手(24)が、高い洞察力を発揮した。26日(日本時間27日)、チームメートのブルペン投球の際に、打席に入って目慣らしを行った。

左腕スカッグスの投球を5球、招待選手のスノーの投球を16球、防具をつけて打席で観察。投球終了後はスノーが大谷の元へ歩み寄り、打者目線の意見を求めた。回答を受け、「非常に良いフィードバックだった」と満足そうだった。

質問内容は「直球とチェンジアップの見え方の違い」だった。スノーによれば、大谷は「真ん中のゾーンから落ちるときは、見分けにくいけど、外側、内側にボールが来たときは比較的、見分けやすい」と伝えたという。直球とチェンジアップのコンビネーションでメジャー昇格を目指す同投手にとって、的確で効果的な意見となった。

この日も大谷は置きティー打撃を35球、5日連続でボールを使った打撃練習を行ったが、ブルペンで打席に立ったのは今キャンプで初めてだ。実戦復帰へ向けた準備に加え、チームメートのレベルアップに貢献。練習後にはサインに筆を走らせ、ファンサービスも見せた。(テンピ=斎藤庸裕)