エンゼルス大谷翔平投手(24)が8日(日本時間9日)、昨年10月1日に右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(トミー・ジョン手術)を行って以降初めて、キャッチボールを行った。約6メートルから約12メートルの距離で軽めに、ゆっくりとスローイング。ピッチング分析を担当する球団スタッフを相手に約12分間、60球、腕を振った。
術後初めて行った投球についての一問一答は以下の通り。
-ボールを投げてみての、率直な感想は
大谷 しっかりメニュー通りこなせたので、そこはまず良かったと思います。
-力の具合など、投げる時に意識していたことは
大谷 軽く、余力を残すぐらいの感じで、投げているかどうかも分からないぐらいの強度でしたけど、問題なくできたと思います。
-今の体の反応は
大谷 問題ないです。
-二刀流での調整。どういう風に取り組んでいく
大谷 今のままいければ一番良い。そのままの強度というか、プログラムのままでいければ、最短で復帰できるかなと思います。
-チームメートと練習して笑顔もあったが
大谷 1人で練習するより、交ざってやった方がいいので、楽しいんじゃないかなと思います。
-手術の時から覚悟はしていたと思うが、1つの段階として今日、投げ始めた。長かったなとか、そういう感情はあったか
大谷 あくまで想定内というか、これくらいだろうなという感じで、来ているかなと思います。当初予定していた通りのスピード感できているので、遅いも早いも特にない。
-ボールを投げる前と、投げた後の気持ちについて
大谷 特に何もないですね。中(室内施設)では重りも使ってやっていたので、普通に投げられるだろうなとは思っていました。普通にできたので、そういう安心感はありましたけど、特に驚きとかはなかった。
-1球目、投げるときの怖さはあったか
大谷 特にはなかった。
-外で投げて、気持ちよかったか
大谷 そうですね、はい。投げないよりは投げた方が、野球をやっているなという感じがするので、良かったかなと思います。
-打者でバットを振り始めた時と今日を比べてみて、気持ち的にはどうか
大谷 試合は打者で出ると決まっているので、正直ほとんど打者のことしかまだ考えていない。ブルペンに入って投げたわけでもないですし、そんなに新たなステップを進んだという感じはしないかなと思います。
-力を抑えようとした気持ちはあったのか
大谷 (力が)出そうなのをなるべく抑えて投げる、ふんわりしたボールでしたけど、そういう感じで投げました。
-トレーナーからの指示はどんなものだったか
大谷 もうちょっと軽くで良いよ、軽くで良いよっていう感じですかね。
-軽めで良いよと言われながら、自然と力が出てしまったような感じか
大谷 投球動作の中で軽く投げることはしないので、まぁ慣れないことというのは、なかなか、やりづらいかなと思います。
-投球練習の後に打撃練習をしたが、何かいつもと変わった感覚は
全く変わらずにいきました。
-今後はリハビリも投手と打者でやっていく。復帰に向けて
大谷 ほとんど打者の方に重点を置いてやってるので、投手としての復帰のプランというか見通しみたいなのは、正直まだあんまりしていないかなと思います。普通にメニューの中で、ボールを投げたという感じかなと思います。
-打者では5月を目指していく感じか
大谷 そうですね。とにかく良い状態で、計画通りに打者としてまず復帰するというのが一番、目先の目標かなと思います。