マリナーズのイチロー外野手(45)が、ナイターのカブス戦に「9番右翼」でスタメン出場し、2打数無安打だった。

オープン戦では12打席連続無安打となったが、第1打席には二塁へゴロを放ち、一塁へ全力疾走。テレビ局の計測によると、一塁到達まで3秒88の好記録をマークし「それならまあまあだね」。メジャー1年目当時の平均タイムが3秒7前後。「今の状態で全力ですけど、今日は。ただ、ああいうケースは今回初めてだったので、1発目としては今日は…ということです」。昨季は、キャンプ中に右ふくらはぎを痛めたこともあり、公式戦でもほとんど全力で走る機会はなかった。

1回表の守備では、薄暮の空に舞い上がった飛球を見失った(記録は安打)。午後6時40分の開始直後で、しかも照明は不十分。「空で見えない。全く見えないです。100回来ても100回捕れないです。昨日のは100回来たら100回捕りますけど」。前夜は先発菊池を助ける好守を見せたが、この日はノーチャンス。13日(同14日)のキャンプ打ち上げまで、イチローの実戦調整は続く。(ピオリア=四竈衛)