カブスのダルビッシュ有投手(32)が、右手薬指のマメの影響で大事をとって5回途中、88球で降板した。

5回2死二、三塁、2ボール2ストライクとした直後にトレーナーら首脳陣がマウンドに集まり、ダルビッシュも指を気にするしぐさを見せた。

5回を投げきる直前で降板。幸い症状は軽いようで、登板後には薬指のはがれた皮を見せながら「人さし指とか中指のリリースするところだったら厳しいけど、ここ(薬指)だと2、3日で普通に投げられるようになる。次のブルペンは普通に投げられると思う」と淡々と話した。

この日はマイナー選手が中心のマリナーズを相手に5安打2失点(自責点1)、2四球6奪三振の内容だった。「直球でどんどんストライクを投げられていた。スライダーがそこまで良くなかったから、直球のおかげという部分が強かった」と、今季オープン戦4度目の登板を振り返った。

また3回裏、2死満塁の場面では遊撃への強烈な安打を放ち、1安打1打点をマーク。打っても見せ場を作った。「すごい自分でもびっくりするくらいの打球が飛んで、すごくうれしかった」と笑顔。ここまで順調に調整を進めており、開幕に向けて「(仕上がり具合は)もうちょっとですね。球の質としては悪くないけど、体力的に、7回とか楽に行けるようにしたい」と意気込んだ。