引退表明から一夜明けたマリナーズ・イチロー外野手(45)が22日、成田空港発の航空機で渡米した。前夜に日米通算28年目でユニホームを脱ぐことを表明すると、日本政府が国民栄誉賞授与を検討するなど、日本全国がイチローの打ち立ててきた数々の偉業にあらためて感服した。

米国でもイチローの引退が大きく報じられた。地元紙シアトル・タイムズ電子版は「タイミングの達人は、引退も最適な時を選んだ」との見出しで特集を掲載。「菊池やゴードンが流した涙は、多くの家庭の状況と同じだったに違いない」とし「同じような選手はこれまでも、そしてこれからも出ないだろう」とつづった。引退を速報で報じた大リーグ公式サイトは、東京ドームでの試合の様子を伝え「野球を辞めるとは考えられなかった男にとって、これ以上ないエンディングとなった」と記していた。