カブスのダルビッシュ有投手(32)が、昨年5月20日以来、330日ぶりに勝ち星をつかんだ。
試合後の一問一答は以下の通り。
-投球を振り返って
ダルビッシュ 制球は前回の方が良かったですけど、球速、力に関しては前回より僕の中では良かった。
-5回2死二、三塁からスライダーで三振を取って、気迫を見せた
ダルビッシュ あそこは自分に対してイライラしている部分もあった。ツーアウトからその後、2、3塁までいって、アウトを取れて良かったっていうのもあるけど、イライラしていたというのもあった。
-今日のピッチングに手応えは感じたか
ダルビッシュ ツーシームがあったから。キャンプの時もほぼ1球もブルペンで投げていない、むしろ本当にゼロで来ているから、それを試合でぶっつけで。僕にとっては、投げても大丈夫な球なので。それがやっぱり、効果的だったと思います。カットボールも今は縦に落ちているから、左打者がすごく空振りしてくれて、すごく楽です。
-登板間の調整で、助走をつけてキャッチボールなどしていた。今日のブルペンでも躍動感があった
ダルビッシュ 自分の中では、ダメだなと思っていました。自分の感覚で力が伝わっている感じはしないと思っていたけど、それはこの前の(登板の時と同じ)フォームで投げていたからというのもある。
-ツーシームを使っていなかった。なぜ今日使った
ダルビッシュ 単純にフォーシームがストライク入る気がしないから。ツーシームだったら、自分の感覚では真ん中に投げている。それをやっていれば、勝手に内角にいくというのがある。あんまり今年はツーシーム投げたくないと思っていたから、あえて、フォーシーム、カーブ、カットとかそういう感じでいこうと思っていた。
-去年は結構、投げていた
ダルビッシュ 投げてました。ツーシームに依存するとダメ。だから、たまに投げる程度。
-昨年5月20日以来の勝利。「やったー」とか、そういう感情にはなったか
ダルビッシュ 「やったー」とは思わんけど、まだ勝てる力はあったんだなという安心? ピッチャーも野手もそうだけど、打てなくなるんじゃないかとか、勝てないんじゃないかとか思うんですけど、1回勝つと安心はしますよね。
-手応えや自信よりは、ほっとした部分が大きい
ダルビッシュ ほっとした部分ですね。今日は本当に、帰ってゆっくりして、明日の練習までしっかりゆっくりして、切り替えてまた練習したい。
-昨日、登板前日はどんな調整をしたのか
ダルビッシュ 何もしてないですよ。ずっとゲームしてた(笑い)。昨日は寒かったし、雪も降っていたから、キャッチボールもできないし、ブルペンで傾斜を使ってキャッチボールして…みたいな感じ。ゲームをやっていると、そっちに集中して、そっちにもイライラもするから、野球のこと考えなくていいからと思って。ほんと、自分には必要だと思います。考えすぎない。野球のことばっかり考えるとよくないから。調子がいいときは、考えないんですよ。調子が出ていないときとか、勝てていないときは、気持ちが(違う方に)いくものをつくった方がいいかなと。