マリナーズ菊池雄星投手(27)が15日(日本時間16日)、初勝利よりも先に初黒星を喫した。

インディアンス戦に先発し、6回5安打3失点。最速155キロをマークし、2試合連続3試合目のクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)をクリアしたものの、2点のリードを許して交代し、敗戦投手となった。

初回、2死を奪いながら3安打1四球。守備シフトの逆を突かれ、2点を失った。「先制点を与えてはいけなかった。もっと余裕を持って投げていれば…」と悔やんだが、マ軍は3連敗中。早く流れを断ち切りたい思いが、2ストライク後の痛打につながった。それでも、中盤以降はペースを取り戻した。4~6回は無安打4奪三振。サービス監督が「長い回を投げて、キレもあった」と合格点を与える92球だった。

この日はメジャー初の黒人選手、ジャッキー・ロビンソンの功績をたたえる1日。永久欠番「42」を背負った菊池も、特別な思いを胸にマウンドへ向かった。「僕自身にとっても大事な日。チャンスを頂いた中で何としても勝ちたかった。次に向けて頑張ります」。唇をかんでも、菊池がうつむくことはなかった。(シアトル=四竈衛)