マリナーズ菊池雄星投手(27)が登板6試合目でメジャー初勝利をつかんだ。5回10安打4失点。序盤から苦しい投球が続いたが、粘り強い投球で勝利をたぐり寄せた。

3月21日のメジャー初登板から約1カ月。本拠地シアトルでの初登板となった同29日の翌日に、父・雄治さんが亡くなったことを公表した。初勝利まで少し時間がかかったが、「早く勝って報告したいという気持ちでいましたけど、こうやって苦しんだ分、喜びも大きいですし、まだまだシーズン長いので、トータルで活躍する姿を報告したいと思います」と笑顔を見せながら語った。

雄治さんが亡くなった後も、日本には帰国せずにメジャーでプレーすることを決めた。「一番、アメリカに来ることを喜んでくれた父親でした。まだ直接お墓にも行けていない中で、なんかこう、まだ会えるんじゃないかという気持ちもどこかにあって実感がないというのが正直なところ。ただ、最高の父親でしたし、いい報告ができるかなと思います」としみじみと話した。