ドジャース前田健太投手(31)が10日(日本時間11日)、ナショナルズ戦で6回を1安打無失点と好投し、4戦ぶりの今季4勝目(2敗)を挙げた。初回先頭に四球を与えたものの、次打者は切れのある外角スライダーを振らせて3球三振に退け、そこから5者連続凡退。3回先頭のディフォにこの日唯一の安打を許した後も抜群の安定感で、令和の自身初勝利を今季ベストの投球で飾った。

下半身の力を抜く、新しいセットポジションで投げた。「初回に試してみたらすごい良かった」と好感触を得て、リズムに乗った。前回登板のパドレス戦で、最後の打者を空振り三振に仕留めたスライダーに「これだという感じがつかめた」ことも、この日の好投につながった。6回終了時で86球だったが、余力を残しての交代。「走者を出してからの投球が、すごくいい感覚ですごく自信になった。今年一番良かったと思う」と、手応えは大きかった。

ロバーツ監督は「3回以降はスライダーとチェンジアップが安定し、支配的だった」と称賛。今季は1試合ごとに好投と打ち込まれることが交互に続く波の激しさが指摘されていたが、前田は「これを継続してできるようにしたい」と自信を深めた。