マリナーズ菊池雄星投手がアスレチックス戦に先発し、メジャー移籍後初となる1試合3発を浴びたものの、勝敗は付かなかった。7回途中までソロ3本の3失点。クオリティースタート(6回以上、自責3以内)をクリアした一方で、本拠地4戦目でも初勝利はつかめなかった。

試合は延長10回、マ軍が逆転サヨナラ勝ち。「勝って反省できるのはすごくいいこと」とした菊池は同点の6回、前の打席で空振り三振に仕留めた昨季本塁打王デービスに同じ内角スライダーで勝負し、狙い澄まされたように勝ち越し弾を浴びた。「迷った中で腹を決める前に投げてしまった」。失投でなくても痛打されるレベルを再認識した。

次回は19日(日本時間20日)の本拠地ツインズ戦。「地元のお客さんの前で勝ちたいと思います」。この日がメジャー10戦目。反省と収穫の日々こそ、菊池が待ち望んだものだった。(シアトル=四竈衛)