【アナハイム(米カリフォルニア州)8日(日本時間9日)=四竈衛、斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(24)が「花巻東対決」に完勝した。マリナーズ戦に「3番DH」で出場し、高校の先輩である菊池雄星投手(27)とメジャー初対決。4回の第3打席で左中間へ6号ソロを放ち菊池をKOするなど、3打数2安打で上回った。

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◆初の1本 大谷はこれまでの28本塁打中、初球打ちが最も多く9本目。カーブを打ったのは2本目だが、初球かつカーブは初めてだった。初球の次に多いカウントは1-1で計4本。ストライク先行はこれまで2本のみで、他の13本はボール先行か2-2で放った。球種別に見ても、これまで速球系が23本だったのに対し、変化球は5本目。変化球をセンターから左方向へ運んだのは2本目で、珍しい1発となった。打球速度は106・9マイル(約172・0キロ)、飛距離は396フィート(約121メートル)、角度は35度だった。

初回には内野安打で持ち前のスピードを発揮した。一塁到達タイムは4秒14。データ分析システム「スタットキャスト」によると、最高速度は毎秒29・3フィート(約8・9メートル)で、メジャー平均の27・0フィートを大きく上回り、エリートクラスに分類される30・0フィートに肉薄した。