ハワイ出身の日系米国人、ジョーダン・ヤマモト投手(23)が、7回3安打無失点の好投で初登板初勝利を挙げた。

先頭から7人連続でアウトにし、奪った三振は計5個。4回には連打で無死一、三塁のピンチを招いたが、4番オズナを左邪飛、5番モリーナは遊ゴロ併殺に仕留めた。6回にはスクイズで初打点も記録。「最初はとても緊張したけど、アウト1つ取ったら落ち着くことができた」と振り返った。

この日登板予定のウレーニャが故障し、急きょ前日に傘下2Aからの昇格が決まった。遠征に向かう直前に告げられたヤマモトは「涙が止まらなかった。泣くことしかできなかった」と、感情が爆発したという。直後にハワイに電話し、家族を球場に呼び寄せた。乗り継ぎ2回、計14時間のフライトで駆け付けた家族の前で勝利を飾り「現実とは思えなかった。言葉では言い表せない瞬間」と喜んだ。

なお、相手先発の元巨人マイルズ・マイコラス投手(30)は5回8安打5失点で7敗目(4勝)を喫した。