レイズ傘下の3Aブルズが、二刀流選手から二刀流選手の継投リレーを実現した。15日、ヤンキース傘下のレイルライダース戦で1回はクローンワース遊撃手兼投手がオープナーとして登板。2回以降はマッケイ投手兼一塁手が5イニングを無失点でつないだ。

レイズのキャッシュ監督は、16日のエンゼルス戦前、2人の二刀流選手の継投について「野球が進化しているということ。今後、我々としてはそういう選択肢も検討していくだろう。登録ロースター枠に関して非常に有効になる」と話した。

エンゼルスでは昨年、大谷翔平投手(24)が投打で活躍し、二刀流が不可能ではないことを証明。新しい風を吹き込み、二刀流選手の増殖につながった。一方でレイズは昨年、救援投手を先発のマウンドに送るオープナーを実践。多くのチームが活用するようになった。斬新な戦略や奇策を仕掛ける球団でもあるレイズ。今回は3Aでの“試運転”だったが、キャッシュ監督は「シーズンオフにもっと話し合いを進めていく」。近い将来、今度はメジャーで「二刀流選手のオープナーから二刀流選手へ継投」という新戦法を展開する可能性は十分にある。