カブスのダルビッシュ有投手(32)がメッツ戦に先発し、6回4安打4失点2四球6奪三振の内容で、またしても勝敗は付かなかった。

ダルビッシュは4月27日のダイヤモンドバックス戦で2勝目(3敗)を挙げて以来、10試合連続で勝敗が付いておらず、球団記録をさらに更新した。

カブス広報によると、オープナーを除く先発投手として「10試合連続勝敗なし」は、1977年のランディ・ラーチ(フィリーズ)以来となった。

初回は、12球で3者凡退と順調な立ち上がり。

2回は、四球と詰まった安打で無死一、三塁のピンチを迎え、二ゴロ併殺の間に1点を先制された。

その裏、カブス打線が四球、敵失などで同点。さらに、2死三塁からダルビッシュが右前適時打を放ち、2-1と逆転に成功した。

ダルビッシュは、今季2打点目。

3回1死一塁から1番マクニールに2ランを浴び、2-3と再び1点のリードを許した。

4回は、1死から四球の走者を許したものの、後続を打ち取った。

5回は3者凡退。

5回裏、先頭で向かった第2打席は中前打で出塁。続く9番ラッセルの2ランで、カブスは4-3と再逆転に成功した。

6回2死からは、4番コンフォートにソロ本塁打を浴び、またも同点に追い付かれた。

その裏、打順が回ったところで代打を送られた。

球数は88球。

防御率は4・75。

ダルビッシュは2打数2安打1打点と、メジャーで初めてマルチ安打を記録。「今まではずっと本塁打を狙っていた。今日は安打狙いでいこう、右方向でと思って、最初の打席にすごくいい感じで打てた」と、笑みを浮かべて振り返った。

また、10試合連続勝敗なしの記録については「勝利だけじゃなくて、負けもしないというのが、すごい。何のためにいるの…、という感じじゃないですか。10試合投げて、何もないんですよ。0勝0敗ですよ」と苦笑するばかりだった。

もっとも、スプリットに手応えを感じたこともあり「いいところはいっぱいあったと思います」と、前向きな姿勢を見せていた。

試合は、カブスが7回に勝ち越し点を許し、競り負けた。