ヤンキース田中将大投手(30)がアストロズ戦に先発し、6回8安打2失点1四球1奪三振と粘投。勝利投手の権利を持って交代したものの、救援陣が逆転を許し、白星は消えた。

初回は2死から内野安打を許したが、後続を二ゴロに打ち取り、無失点と上々のスタートを切った。

2回は2死から四球、安打で走者を背負ったものの、冷静に無失点に封じた。

3回は、1死から連打を浴びたが、後続の主軸を左飛、三ゴロに仕留めた。

4回は、味方の好守にも助けられ、わずか7球で3者凡退。

5回1死から二塁打を浴びたが、後続を打ち取り無失点。

ヤンキースが2点を先制した直後の6回1死一塁から、6番レディックに右中間へ同点2ランを浴びた。

だが、6回裏、ヤンキース打線が、再び2点を勝ち越し。田中は、4-2とリードした状況で救援陣にマウンドを譲った。

球数は88球。

防御率は3・21。

試合は、ヤンキースが終盤の攻防を制し、8連勝を飾った。

試合後は「個人的に感想を言うとすれば、よく我慢できたなという感じです。状態はハッキリ言って悪かったです。その中でも、少しずらしてゴロアウトが多かったというのは、良かったと思います。そういう時は、バックの守りがなければこういう結果にならなかったと思うので、本当に感謝したいです」と、淡々と振り返った。

なお、ローテーション通りであれば、田中は次回29日(同30日)、ヨーロッパで初の公式戦となる英国・ロンドンでのレッドソックス戦の第1戦に先発する見込み。

歴史的試合に登板する可能性について「米国のメディアにも聞かれたんですけど、(首脳陣と)話してないんで何とも言いようがないです」と、笑顔でかわしていた。