ヤンキース田中将大投手(30)が歴史的一戦で先発することが、ほぼ確実となった。ローテーション通りでいくと、次回は29日(同30日)、欧州初の公式戦となるロンドンでのレッドソックス戦(第1戦)に先発する見込みだ。

22日(同23日)のアストロズ戦を6回2失点と無事に投げ終えたことで、田中が欧州での“MLBお披露目”の大役を任されることが濃厚。「米国のメディアにも聞かれたんですけど、(首脳陣と)話してないんで何とも言いようがないです」と、試合後の田中は笑みを浮かべるばかりだったが、注目される舞台は望むところだ。ロンドン遠征については、これまでに「歴史的なこと」と興味を示すなど、前向きな姿勢をのぞかせていた。

この日は6回に同点2ランを浴び、勝敗は付かなかったが、17日の完封に続いて安定感は抜群。「状態はハッキリ言って悪かった」と振り返った一方で、高めの速球で凡飛、低めの変化球でゴロと、丁寧にアウトを重ねた。「よく我慢できたという感じ。パターンが1つじゃないところを出せたのは良かった」と手応えも示した。ジャッジ、スタントンら故障者も復帰し、チームは8連勝。役者がそろったヤ軍の先陣を切って、田中がロンドンのマウンドに向かう。(ニューヨーク=四竈衛)