ヤンキースで19年間プレーし、通算652セーブで歴代セーブ王のマリアノ・リベラ氏(43)が23日、球団の往年の名選手が出場するOB戦「オールドタイマーズデー」に初出場し、ランニング本塁打を放った。

現役時代のほとんどを抑えとしてプレーしていたリベラ氏は、メジャーの公式戦で打席に入ったのはポストシーズンも含め7度あるが、本塁打はおろか安打もゼロ。だが、この日、ヤンキースタジアムで行われたOB戦ではリリーフとして登板後、中堅に入って外野守備をこなし、最後にバットを持って打席へ。91年から00年まで現役だったスコット・カミーニッキー元投手(55)から右中間へ大きな当たりを放ち、ゆっくり塁を回ったが守備がそれ以上にもたついたため本塁打となった。

あまりの珍事に球場は大興奮。リベラ氏はランニング本塁打はいつ以来か聞かれ「冗談はやめてくれよ。ソフトボールでも経験がないよ」と笑った。

オールドタイマーズデーはヤンキースが毎年6月に行う恒例の人気行事で、今年が73回目。日本選手では松井秀喜氏(45)が引退後に出場している。

リベラ氏は95年のデビューから生涯ヤンキースでプレーし、13年に引退。今年、史上初めて満票で野球殿堂入りし、7月にセレモニーが行われる。オールドタイマーズデーは引退6年目で初出場だった。