夏の高校野球、甲子園予選が熱くなる中、米シアトルで行われる同郷の高校OB対決にも注目だ。

マリナーズ菊池雄星投手(28)が、21日午後1時10分(日本時間22日午前5時10分)開始のエンゼルス戦に先発。大谷翔平投手がDHで出場すれば、今季最後の直接対決となる。

見どころは、菊池が大谷を軸としたエンゼルス打線をどう抑えるか。後輩との3度目の対決については「強力打線ですし(大谷を)意識しない訳ではないですけど、周りもいい打者がたくさんいる」と警戒。トラウト、アップトン、プホルスら中軸は手ごわい打者が相手となる。菊池は「前回の反省を生かしながら、対戦できれば。いいカウントを作れれば、有利な状態に持っていける」と意気込みを話した。

前回対戦では大谷を含めた上位打線に対してボール先行や四球で苦しい投球となった。ただ、安打は許さなかった。「ボール自体、自信を持って狙ったように投げられれば、結果はついてくる。直球で押せたというところに手応えは感じている」と菊池。実際に前回、2打席対戦した大谷に対し、ストライクとした直球5球のうち、2球空振りを奪い、1球はファウルで押し込めた。

メジャー初対決は3打数2安打1本塁打、2度目は1打数1三振1四球。3度目でどうなるか。場所は過去2度対戦した敵地エンゼルスタジアムから本拠地Tモバイルパークへと移す。夏の甲子園予選、岩手大会で花巻東がベスト4をかけて戦う一関学院戦の約5時間前。花巻東OBの3度目の対決にも目が離せない。(シアトル=斎藤庸裕)