21日にクーパーズタウンの米国野球殿堂で殿堂入り式典が行われ、マリアノ・リベラ氏、故ロイ・ハラデー氏、マイク・ムシーナ氏、エドガー・マルティネス氏、リー・スミス氏、ハロルド・ベインズ氏の偉業が称えられ、それぞれがスピーチを行った。MLB公式サイトが伝えている。

最初に演台に上がったムシーナ氏は、オリオールズとヤンキースで投手を務め18シーズンで270勝、防御率3・68を記録。「私はサイ・ヤング賞受賞もなく、ワールドシリーズチャンピオンになったこともなく、300勝や3000奪三振にも到達しなかったが、殿堂入りという栄誉にあずかることができた。おそらく、最後の一押しに向けてこうしたことをセーブしてきたのだろう。今回私はそれを果たした」と述べた。

メジャーでのキャリア22年のうち14年をホワイトソックスで過ごし、その多くで指名打者として活躍したベインズ氏は「感傷的になるタイプではないのだが、家族のことになると話は違う」と語り、涙ながらに妻のマーラさんに対し「きみは我が家の殿堂入りだ」と感謝を表現した。

史上初の満場一致で殿堂入りが決まった通算652セーブのMLB記録を保持する元ヤンキースのリベラ氏は最後に演台に立ち、「なぜ私がいつも一番最後なのか」とジョークを発しつつ「一番最後というのは特別なものだからね」とコメント。家族や球団に感謝の意を示し、「ヤンキースタジアムで投げるときは、5万5000人のファンが隣にいてくれるように感じていた。きみたちは最高だ。そのサポートがなければ私はこれだけのことはできなかった」と、ファンにメッセージを送った。

なお、2年前に飛行機事故で亡くなった元投手のハラデー氏については、ブランディー夫人が代わりにスピーチを行った。