エンゼルス大谷翔平投手(25)が、シーズン後半戦初、7月7日以来60打席ぶりの本塁打となる15号ソロを放った。「3番DH」でオリオールズ戦に出場。1点を追う3回、ブルックスのスライダーを捉え、右手1本のフォロースルーでさばいた。一時同点となる1発は、自身今季2番目の飛距離約134・4メートルで中堅スタンドに突き刺さった。

前日は三塁打を含め、ライナー性で捉えた当たりが2本。いずれも20度以下の打球角度だった。野手の正面をつき凡退したが「上がればもちろんホームランになる打球」と振り返っていたように、手応えはあった。この日はすくい上げたような打球で打ち上がり、角度24度で本塁打とした。

試合前には「ジャパンデー」と称したイベントが行われ、多くの日本人ファンが訪れた。また、右翼スタンドでは初めて「OHTANILAND」のボードが出現。松井秀喜氏がエ軍に在籍していた際、アナハイムのディズニーランドをもじり、「Matsuiland」とボードを掲げたクロード・ビロードーさん(56)が、今度は大谷版を作成した。「松井も大谷も両方向に打てるパワーがある。両者とも素晴らしい打者」とうれしそう。1点差で惜敗も、期待に応える1発で存在感を示した。(アナハイム=斎藤庸裕)

▼大谷が7日アストロズ戦以来60打席ぶりの本塁打。大リーグ移籍後、本塁打のブランクでは昨季の7号(62打席ぶり)に次ぐ2番目の長さだった。昨季は22本塁打を放ったが、日本人選手がシーズン15本塁打以上を複数回マークしたのは松井秀喜(6度)井口資仁(2度)に次ぎ3人目。