カブスのダルビッシュ有投手(32)が4日(日本時間5日)、本拠地でのブルワーズ戦に先発し、5回5安打1失点無四球8奪三振の力投で今季4勝目(5敗)を挙げた。また、ダイヤモンドバックス平野佳寿投手(35)は7回に4番手で登板し、1回を2安打1失点、2三振1四球で4勝目(5敗)を挙げた。

ダルビッシュは、1回2死から昨季MVPのイエリチに先制ソロを浴びたものの、その後は三塁を踏ませない投球を披露した。

最高気温27度の蒸し暑いデーゲーム。5回、最速156キロを計測した一方、下位打線にファウルで粘られるなど27球を要したこともあり、93球で降板した。試合後、マドン監督はダルビッシュが体調不良を訴えたことを交代理由として挙げた。「かなり疲れているようだった」。症状の詳細は明かさなかったが、投球内容については「見ていて楽しかった」と褒めた。7月以降、6試合で35回2/3を投げて防御率2・78。イニング数を上回る44奪三振に対し、四球はわずか2。5月途中まではメジャーの「四球王」だったが、この日もストライク率約73%と抜群の制球力を取り戻した。

試合後、体のケアに時間を費やしたダルビッシュは言葉を残さなかった。だが、プレーオフ争いで勝負となる後半戦。2016年以来のカ軍世界一へ向け、存在感が増している。(シカゴ=四竈衛)

▼ダルビッシュと平野が勝ち投手になり、日本人投手の通算勝利は900勝を突破し901勝となった。日本人初勝利は村上雅則(ジャイアンツ)が64年9月29日コルツ戦で記録。