ヤンキース田中将大投手(30)がオリオールズ戦に先発し、6回途中10安打5失点、2四球4奪三振で8勝目はならず、勝敗は付かなかった。

1回は2者連続三振の後、二塁打を浴びたが、後続を投ゴロに打ち取り無失点で滑り出した。

ヤンキースは2回、7番ロマインのソロ本塁打で1点を先制した。

2回は1死から二塁打を許したが、後続を仕留め、無失点で切り抜けた。

3回は、1死から連続長短打を浴び1点を失い、同点に追い付かれた。

4回は、2四球から2死一、三塁のピンチを背負ったが、内野陣がダブルスチールを防ぎ、無失点でしのいだ。

ヤンキースは5回、下位打線がつながり、3点を勝ち越し、4-1とリードした。

5回は1死二塁と走者を背負ったが、後続を打ち取り、無失点。

ヤンキースは6回、6番ガードナー、トークマンのソロ本塁打で2点を追加。6-1とリードを広げた。

6回、無死二塁から5番ピーターソンに2ランを被弾。さらに連打、犠飛で2点差に詰め寄られ、なお1死三塁となったところで、勝利投手の権利を持った状況で交代を告げられた。ところが、2番手カンリーが同点2ランを喫し、田中の勝ち星は消えた。

球数は92球。

防御率は4・93。

試合は、ヤンキースが8回に3点を勝ち越し、6連勝を飾った。

試合後、田中は「序盤から常に走者を背負うような状態でしたけど、その中で粘り強く抑えることができていたので、そのままいければよかったですけど。やはり6イニング目。ああいう投球が今シーズンは続いているので、かなりフラストレーションが自分に対してたまるという感じです」と、淡々と振り返った。

その一方で「投げているボールに関しては特別悪いとは思っていない。自分の中でトライして修正を重ねている中で、試されている部分というのもあるだろうし、自分で乗り越えていくしかない。前を向いてやっていくしかないと思います」と、あらためて決意をにじませた。