オリオールズ戦に先発したヤンキース田中将大投手(30)は、6回途中10安打5失点と踏ん張りきれず、勝敗は付かなかった。

6-1と5点リードした6回、3点を返され、なおも走者を残して交代。その後、同点に追い付かれたため、田中の白星は消えた。

前回登板からスプリットの握りを深めに修正中。落差が安定し、徐々に手応えはつかみ始めた。だが、2ストライクに追い込んだ後、変化球を狙い打ちされるなど、配球面を含め、いくつかの課題は残った。「投げている球は特別悪いと思っていない。いろんな意味で我慢しなきゃいけない、耐える時だと感じています。あとちょっとのところ。戦い続けるしかないです」。終盤に勝ち越したヤ軍は6連勝で地区首位を堅持。田中の復調で地区Vまで勢いを加速させたいところだ。(ボルティモア=四竈衛)