エンゼルス大谷翔平投手(25)が11日(日本時間12日)、レッドソックス戦に「3番DH」で出場し、5打数3安打2打点と活躍。2試合連続26回目のマルチ安打、7月30日以来7回目の3安打をマークした。

剛ではなく、柔で積み重ねた3本に「それぞれ良かったんじゃないかと思います」と納得した。打ったのは内角速球、外角低めチェンジアップ、内角へ入るカーブ。いずれも中堅から左方向へ運ぶ、技ありの安打だった。レ軍の守備シフトは、内野陣が右寄りで三遊間には1人だけ。「特にシフトを気にして、ということはあまりないと思うので、結果的にそこを抜けたら抜けたでいいんじゃないかと思っています」。サラリと振り返ったが、巧みなバット操作でのシフト破り。今後、他球団のデータに修正を強いるような広角打法だった。

8月以降、8連敗を喫したエ軍の不振と並行するかのように、結果の出ない打席が続いた。実際、大谷が2戦連続マルチ安打を放つとエ軍も2連勝。「1打席1打席を大事にしながら、結果も大事ですけど、内容も大事にしながらまた明日から頑張りたいと思います」。8月初アーチが出る日もそう遠くはなそさうだ。(ボストン=四竈衛)