“遅咲き捕手”ことアンソニー・ベンブーム(29)がエンゼルスでデビュー。8回の守備から出場すると、代走のムーキー・ベッツの二塁への盗塁を刺すなど活躍し、攻撃でも1打数1安打、1打点とチームの勝利に貢献した。MLB公式サイトが伝えている。

ベンブームは2012年のドラフト12巡目でエンゼルスに加入したが、2017年シーズンを前にルール5ドラフトでロッキーズ入り。その後レイズに移ったが、7月16日にエンゼルスに再加入。傘下3Aでプレーしていたが、ケバン・スミス捕手の負傷により急きょ起用が決まった。

エンゼルスのブラッド・オースマス監督は「こんな選手を今まで見たことがない。あっという間にインパクトを残したね。素晴らしい捕手だとは聞いていたが、今日は打撃の方で違いを見せつけた。われわれはそれを必要としていた」とコメント。エンゼルスでのデビューまで時間がなかったにもかかわらず、チームを助ける活躍をしたとして、ベンブームを絶賛した。

ベンブーム自身は「かつて自分をドラフトで指名してくれたチームでのデビューを夢に見ていたよ。回り道もしたけれど、良かったと思っている。僕を呼び戻してくれて球団に感謝している」と喜びを表現している。

なお、この試合では3番・指名打者で大谷翔平選手が出場。5打数3安打、2打点、2三振の内容だった。