7月上旬に白血病を公表したインディアンスの先発右腕カルロス・カラスコ(32)が、闘病後初めての実戦登板を行いメジャー復帰に前進した。速球は最速で97マイル(約156キロ)をマークしたと、米メディアが20日、伝えた。

今年キャンプから体調の異変を感じていたカラスコは、検査で白血病と分かり、6月5日から負傷者リスト入り。治療を続けながら復帰に向けたトレーニングを続け、8月には投球練習を再開。19日に傘下2Aアクロンで闘病後初めて試合に登板し、16球を投げ、1回の初球で最速の97マイルを計測した。マウンドを降りる際は、観客から熱狂的なスタンディングオベーションを受けたという。

カラスコは「病気が分かった日から今日まで、大勢の人に支えられここまでくることができてうれしい。球速がこれほど出て驚いている」と話し、復帰へ好感触。フランコナ監督によると、順調にいけば今季中にリリーフとして復帰させる構想があるという。