リーグ優勝決定シリーズ進出へ、ドジャース前田健太投手(31)がキーマンとなる。ナショナルズとの地区シリーズ第4戦は完敗し、2勝2敗のタイ。敵地ワシントンからロサンゼルスへ移動し、9日(日本時間10日)にドジャースタジアムで第5戦が行われる。

俊足巧打の1番ターナー、今季ナ・リーグMVP候補の3番レンドン、5番ケンドリック、ベテランのジマーマンら右の好打者が多いナ軍打線。第4戦ではターナーが3安打、レンドンが3打点、ジマーマンが3ランを放つなどつながった。

それだけに、より一層、右打者キラーのリリーフの存在が貴重な状況だ。ド軍には前田の他にケリー、バエスら右腕も控えるが、ともに今シリーズ防御率10点台と不安定。一方で前田は3試合で計3回2/3を投げ、1安打無失点と抜群の安定感を誇る。第5戦はエース左腕カーショーもブルペン待機するが、左投手VS右打者の相性次第では、勝負のポイントとなる局面で前田が起用される可能性も高い。

もちろん、両軍の先発のでき具合が勝敗の分かれ目にもなる。ド軍は第1戦で6回1安打無失点のビューラー、ナ軍は第2戦で6回3安打1失点のストラスバーグ。投手戦が予想される中、前田をどのタイミングで投入するか、ロバーツ監督の采配も注目される。

第4戦の試合後「任された場面で抑えられるようにしっかり準備したい」と話していた前田。万全の状態で、勝負のマウンドに上がる。