サイン盗み疑惑に伴い、14日にアレックス・コーラ前監督を解任したレッドソックスは、春季キャンプまで1カ月を切った段階での新監督探しで難航しているようだ。

編成責任者のチャイム・ブルーム氏は、候補者リストの作成に着手する時間すら取れていないと述べ、後任について問われると「簡単に言ってしまうと、まだ分からない」とコメント。「監督探しを行うような時期ではないことは確かだ。春季キャンプが近い状況で監督を探すということが、チームの準備の度合いに影響しないとは言えない」と話した。

ブルーム氏は球団内外から後任を探す予定のようだが、それを難しくしている要素のひとつは、今後新たに大リーグ機構から処罰を受ける人物が出ないとも限らないことだ。また、春季キャンプが近いこともあり、他球団が自軍スタッフとの面談許可を出すことに消極的になる可能性もある。

なお、MLB公式サイトは後任候補の1人に、かつてレッドソックスで2度のワールドシリーズ優勝に貢献し、現在は編成部門の特別補佐を務めるジェーソン・バリテック氏の名を挙げている。サム・ケネディ球団社長は「ジェーソンは球団OBでもあり、スタッフでもあり、愛されている。われわれは彼が野球界でキャリアを積みながら、さらなる役割への挑戦を続けていくことを願っている」と話している。(AP)