カブスの有望株ニコ・ホーナー内野手(22)が、将来の先頭打者候補として大いに期待されているようだ。19日に行われたカブスの年次総会で、育成部門のシニアディレクターであるマット・ドーレイ氏が名指しした。MLB公式サイトが伝えている。

カブスはここ数年、先頭打者を試行錯誤している。昨季はトップバッターに11選手を起用し、打率2割1分2厘、OPS(出塁率+長打率)6割7分7厘という成績だった。こうしたなか、年次総会に出席したファンがドーレイ氏らに対し、現在マイナーで将来の先頭打者候補は育成されているのかと質問した。

するとドーレイ氏は「率直に言って、それはニコ・ホーナーということになるかもしれない」と、MLB公式サイトの若手有望株ランキングでカブスのナンバー1に選ばれたホーナーをピックアップ。「彼は空振りをしないし、三振を取られることもない。打数や四球を稼ぐという点で、昨季はその能力を十分に披露できなかったが、実によく走れる」と評価した。

ホーナーは昨季9月、ケガをしたハビエル・バエス内野手の代役として遊撃手を務め、メジャーデビュー。20試合出場で打率2割8分2厘、出塁率3割5厘、長打率4割3分6厘をマークし、3本塁打、13得点、17打点で終盤戦のチームに勢いをもたらした。今季は3Aで開幕を迎える可能性もあるが、メジャーの春季キャンプに招待されており、空席となっている二塁手のポジション獲得を狙っている。