背番号「6」で再出発する。マリナーズは1月30日(日本時間1月31日)、ダイヤモンドバックスからフリーエージェント(FA)となっていた平野佳寿投手(35)と正式契約を結んだと発表した。

チーム関係者によれば、背番号は「6」に決まった。昨年まで同番号を背負っていた一塁ベースコーチのヒル氏から譲り受ける形となる。オリックス時代には「16」、ダイヤモンドバックスでは「66」。投手の背番号1桁は珍しいが、慣れ親しんだ「6」で、新天地でのキャリアをスタートさせる。

球団に選択権がある2年目のオプションはなく、1年契約。米メディアによれば年俸160万ドル(約1億7600万円)で、出来高を含めれば総額280万ドル(約3億円)。出来高は登板数によって加算され、守護神としての登板数を重ねることで、さらに上積みされていくという。また他球団にトレードされた場合にも25万ドル(約2750万円)のボーナスが発生する。

単年で勝負をかけるメジャー3年目。ディポトGMは球団を通じ、「彼の経験と、空振りを奪える能力のコンビネーションが、我々の必要としていた救援陣の安定に貢献してくれる」とコメント。出来高の内容を考えれば、クローザーとして起用していく可能性は十分にある。

◆日本人大リーガーの1ケタ背番号 昨季まで4番と6番はいなかったが、レッズ秋山の4番に続き、平野の6番で全番号に名を連ねることになる(0番は含まない)。投手の6番は昨季開幕時にストローマン(ブルージェイズ)エドワーズ(カブス)がつけた。日本では54~56年小山正明(阪神)60~65年スタンカ(南海)のような名投手がつけた例もあるが、最近の投手は06~08年デイビー(オリックス)が最後。

◆平野の出来高 登板数と試合を締めた回数に応じて最大95万ドル(約1億500万円)の出来高が付く。登板数では30と35で各5万ドル、45と50で各7万5000ドル、55で10万ドル、60で15万ドルとなり、60登板で満額50万ドル(約5500万円)。締めた回数では20で5万ドル、25と30で各7万5000ドル、35で10万ドル、40で15万ドルで、40試合締めで満額45万ドル(約4950万円)。また、トレードされるごとに25万ドルが支給される。