主力の自覚を備え、エンゼルス大谷翔平投手(25)が二刀流復活へのスタートを切った。アリゾナキャンプ初日の12日、約40メートルのキャッチボールや室内での打撃練習など順調に調整。メジャー3年目に「気持ちは、特に例年と変わらない」としつつも「1年1年、勝負だと思っている。1年目ちょっと投げましたけど、ほぼ僕の中では投げていないに等しいので、もう1回(先発)ローテーションを回れるように、しっかりやりたい」と力強く言った。

チームは6年ぶりのプレーオフ進出を目指すが、大谷の投手復帰は5月中旬頃の予定。「どの時期に復帰するかによって、どこまでシーズン投げられるか、変わってくる。そういった意味合いもあると思う」と、冷静に首脳陣の意図をくんだ。復帰登板を遅らせ、シーズン終盤にピークを持っていければ、上位進出も狙える。だからこそ今は「与えられた範囲の中で、復帰まで段取りよくいければいい」と、どっしり構える。

右肘トミー・ジョン手術明けの昨年のキャンプ初日は、5月に見込まれていた打者復帰について「僕はもっと早くいくつもり」と意欲的だった。今年は一転、はやる気持ちを見せず、“大人”な対応。体の仕上がりも「いきなり100を求めるのではなくて、徐々に徐々に。皆さんは求めていいと思いますけど、僕はそういう気持ちで」と余裕たっぷりだった。

今キャンプでは自ら運転して球場入り。昨年11月、米国の運転免許を25歳で取得し「普通は遅いですけどね」と照れくさそうに笑った。(テンピ=斎藤庸裕)