エンゼルス大谷が「投+走攻守」でフル稼働した。バッテリー組キャンプ4日目の15日(日本時間16日)、約30メートルのキャッチボール後、投内連係に初参加。一、三塁側へのバント処理を中心に軽快な動きを見せた。「多分ですけどね」と記憶はおぼろげながら、18年9月2日の登板から1年5カ月以上ブランクがあった投手のフィールディング。昨年手術した左膝の影響を感じさせなかったが「かなり軽い動きだったので、特に」と淡々と振り返った。

3日連続で行ったフリー打撃では試行錯誤を継続。右足を上げる新打法だけでなく、すり足気味にタイミングを取る打ち方を加えた。取り組みへの意識は「遠くに飛ばしたいなという気持ちはそんなにない。しっかり正確性を求めるような打ち方ができれば、もっともっとホームランも出塁率も伸びてくる」と明かし、「トップの選手でもいろいろ変えて毎日毎日、練習している。そうやって工夫してやっていければ」と向上心をみなぎらせた。

短距離ダッシュやアジリティもこなし、今後は本格的な走塁練習も行っていく予定。22日(同23日)からはオープン戦が始まる。「多分、頭からいくとは思いますけど」と、初戦出場へ意欲十分だった。(テンピ=斎藤庸裕)