レイズ筒香嘉智外野手(28)が“メジャー初安打”をマークした。キャンプ2日目の19日(日本時間20日)、実戦形式の打撃練習で、昨季9勝(5敗)、防御率3・85右腕チリノスから中前打を放った。

依然として目慣らしの段階とはいえ、筒香は初球からバットを振った。「とりあえず振っていって感じられることがあれば」。内角速球に少し詰まりながらも、中前へ運んだ。昨季6勝の快速右腕グラスノーとの対戦を含め、全12球で空振りした3球はいずれも変化球。「まずは真っすぐに慣れてから」と、現段階では変化球を追いかけず、速球一本に絞るなど、明確なテーマを持って臨んでいた。

前日、空振り発進したフリー打撃では、25スイングで6本の柵越え。いずれも11スイング目以降に飛び出すなど、徐々にアクセルを踏むリズムも戻り始めた。午前中のアーリーワークでは三塁の守備練習をこなし、柔軟なグラブさばきでメジャー流の逆シングル捕球を反復した。「(逆シングルは)日本では怒られるんですけど、ずっと練習していました。スローイングはまったく問題ないです」。今後は一塁守備にも取り組む予定で、当面は多忙な日々が続きそうだ。(ポートシャーロット=四竈衛)

◆筒香のグラブ 今キャンプには、外野、三塁、一塁と3種類のグラブ、ミットを持参。こだわり派の筒香は、大阪に本社を持つ「プロスペクト社」と契約しており、同社のグラブブランド「IPセレクト」によるオーダーメードの逸品を愛用。細かい改良を加えた結果、現在のモデルが完成した。