ナショナルズの救援左腕ショーン・ドゥーリトル投手が、昨季ワールドシリーズ(WS)で極度の緊張にあったなか、グラブの革紐部分にラベンダーオイルを垂らし、その香りで気持ちを落ち着けていたことを明かした。

昨季レギュラーシーズンはなかなか安定せず苦しんだドゥーリトルだが、10月には2セーブ3ホールド、防御率1・74をマーク。自身が登板した試合でチームは8勝1敗とし、球団史上初のWS制覇を成し遂げた。

ポストシーズンのマウンドでは、捕手のサインを確認する際にグラブをはめた右手を顎の下に押し込んでラベンダーの香りを嗅ぎ、それで精神を安定させていたというドゥーリトル。メンタル管理部門の責任者であるマーク・キャンベル氏の提案だったが、これが非常に役に立ったという。

ドゥーリトルは「絶対に勝たなくてはならない試合の正念場で救援登板したり、1カ月もの間、毎晩待機していたりすると、かなり神経をすり減らすことになる。そういうなかで常に落ち着き、エネルギーをコントロールするのはものすごく大変だ」と説明。キャンベル氏のおかげでポストシーズンでは自分を取り戻すことができたと述べ、「香りとポジティブなエネルギーには関係があると思う。チームは優勝し、僕もいい投球で貢献できた。そこには香りの力もあったはず」とコメント。今後も同じ方法でリラックス効果を得たいとの考えを示していた。(AP)