エンゼルスのジョー・マドン監督(66)が18日(日本時間19日)、日米メディアの電話取材に応じ、チームの現状を説明した。

米大リーグ機構(MLB)の決定により、12日(同13日)にアリゾナ州とフロリダ州で行われていたオープン戦が中止、翌13日(同14日)にはキャンプ中断となった。マドン監督は現在「アリゾナにいる」と明かし、選手については「ほとんどの選手が基本的にはそれぞれの自宅のあるところにいると思う」と話した。

球団によれば大谷翔平投手(25)は現時点でアリゾナ州に滞在しているが、近日中に自宅のある南カリフォルニア州に戻る予定だという。マドン監督はその後について「日本に戻ることを許されている」と、日本で自主トレを行う選択肢もあることを明かした。

今後8週間の50人以上が集まるイベントの自粛を要請した米疾病対策センター(CDC)の発表に従い、MLBのシーズン開幕は早くても5月中旬となる。

当初、大谷は打者で開幕を迎え、5月中旬の投手復帰が見込まれていた。マドン監督は「多くのことを踏まえないといけないし、正確に答えを出すのは難しい。ただ、彼はいい状態を保ってくれると思うし、我々の求めることを理解してくれると思う。シーズンの開幕に投手として間に合うかもしれない」と話し、開幕から投打の二刀流で復帰できる可能性を示唆した。

一方で、現状では今シーズンの試合数やプレーオフの日程などの見通しが立っていない。同監督は「試合数がどれくらいになるかにもよるが、可能性としては、彼が投手としてプレーできる試合は多くなると思う」と、登板機会が増えるとの見方を示した。【斎藤庸裕】