【アナハイム(米カリフォルニア州)24日(日本時間25日)=斎藤庸裕】エンゼルスのビリー・エプラーGMが、日米メディアによる電話取材に応じた。

同GMによれば、現時点でアナハイムの本拠地エンゼルスタジアムを利用できる選手は、右肘の手術から復活を目指している大谷翔平投手(25)と、右肘をリハビリ中のキャニングの2選手で、「必要な仕事として、リハビリの一環で彼らの治療を(球場で)行うことができる」と理由を説明した。

また、投手としてのリハビリを継続している大谷の現状については「平地で、だいたい50~60球くらいを投げている」と明かし、傾斜のあるマウンドからの投球再開は「数週間後になる」との見通しを示した。

一方で、状態に問題のない選手に関しては「州から受け取ったガイダンスに従い、練習するために球場を開放できない」と現状を説明した。15日に米疾病対策センター(CDC)が、50人以上の集会を8週間、自粛することを要請。またカリフォルニア州は19日、約4000万人の住民に対して外出禁止を発令しており、自主トレを行う選手たちにも環境面で厳しい状況が続いている。

同GMによれば、前日23日の時点で、チーム内に新型コロナウイルスの症状を訴える選手やスタッフはいないという。CDCの要請により、メジャーの開幕は早くても5月中旬以降となる。同GMは「我々としてできることはかなり限られているが、チーム全員の健康と安全、まずはそれが大事」と話した。