MLB公式サイトが2015年に強打者ヨエニス・セスペデス外野手がメッツに加入するまでのルーツを探り、2000年12月11日に阪神からメジャー移籍を果たした新庄剛志までさかのぼることになった。

野手としては、日本人で2番目にメジャーの舞台に足を踏み入れた新庄。当時28歳の同選手は阪神からの総額12億円のオファーを断り、メッツに70万ドル(約7350万円)で移籍を果たした。

当時メッツで外国人のスカウトを担当していたオマー・ミナヤ氏は新庄を「人気スター」とコメントし、同選手が本拠地スタジアムでお披露目された際には、同球団の従業員が「あの見た目と同じくらいプレーで活躍してくれれば、メッツはかなりいい具合になるだろう」と語ったという。これを受け、同記事は同氏が“フィールド外のアイドル”だったと紹介している。

新庄は翌年にショーン・エステス氏とのトレードでジャイアンツへ移籍。メッツはその後、2002年にエステスとのトレードでペドロ・フェリシアーノ氏と複数選手を獲得、11年にフェリシアーノ氏のヤンキース移籍で獲得したドラフト指名権でマイケル・フルマー投手を獲得し、最後は15年7月にフルマーとルイス・セッサ投手とのトレードでセスペデス獲得に至った。