大リーグ機構(MLB)と選手会がそれぞれ掲げている今季の年俸案について、APが独自に分析したところ、ヤンキースとアストロズ、ドジャースといった年俸総額が巨大な球団は、MLB案で行くと選手会案よりも総額で約1億ドル(約105億円)以上を節約でき、恩恵が大きいことが分かった。

分析にあたっては2020年の年俸のみを対象とし、契約ボーナスの分割支払い分は含まれていない。

MLB側は、82試合制で高年俸の選手ほど減額率が上がる6段階の基準を設定し、削減を要望している。一方で選手会側は、レギュラーシーズンを10月末まで戦う114試合制とし、年俸を実施試合数に比例させるよう求めている。

ブルワーズのブレット・アンダーソン投手はMLB案について、「最も人気が高い選手を悪人に仕立てようとするような、興味深い作戦」と自身のツイッターでコメントしていた。

同投手の今季年俸は500万ドルで、もしMLB案がそのまま実施されると140万ドル、選手会案なら350万ドルに減ることになる。(AP)