MLBのドラフト会議は11日、2日間の日程を終え、計160人が指名された。今年は大学選手の上位指名が目立ち、ドラフト史上初めて1位から7位まで大学生が独占。上位29人のうち18人が大学生となっている。

タイガースから全体1位指名されたスペンサー・トークルソン内野手(20=アリゾナ州立大3年)はアマチュア屈指の強打者。大学1年時には25本塁打を放ち、同大出身のバリー・ボンズが1年時に記録した11本を上回った。大学では一塁手だが三塁手で指名され、本人もポジションを呼ばれるまで知らなかったと明かしている。大学生の三塁手が全体1位で指名されたのは98年以来22年ぶり。なお、タイガースは元ブルージェイズのホセ・クルーズ氏の息子トレイ内野手(21=ライス大3年)を3巡目(全体73位)で指名するなど、6人全て野手を指名した。

他には、98年に中日でプレーしたケビン・ジャービス元投手の息子、ブライス投手(22=デューク大3年)がダイヤモンドバックスから1巡目(全体18位)指名された。指名候補に挙がっていた元パドレスの大塚晶文氏の息子、虎之介外野手(22=サンディエゴ大3年)は選ばれなかった。

今年のドラフト会議は新型コロナウイルスの影響で各球団の収益が大幅に減少したことから、通常40巡目までの指名を5巡目までに縮小し実施された。