エンゼルス大谷翔平投手(26)が、異例のシーズンへの決意を語った。キャンプ再開2日目の練習後、オンライン会議システム「Zoom」で取材対応。3月11日以来となる肉声で、自粛期間中の生活を明かした。

   ◇   ◇   ◇

大谷の「Zoom」初登場。どんな空気になるのか少し緊張したが、いつもの大谷がいた。基本的には表情を崩すことなく、丁寧な言葉をつなぐ。時にはクスッと笑う。ポジティブな姿勢も変わらない。二刀流復活をかけた年で開幕延期となっても「むしろプラス」。60試合の短縮シーズンにも「投手で復帰する最初の1年になるので、最初から最後までと考えると(シーズン162試合だと)不安の方が大きい。短期の方がそういう不安は特にない」。前向きな発言が続いた。

エンゼルス番記者の1人はツイッターで画面上の大谷の写真を添えて「Shohei Zoomtani」とつづり、言葉遊びで珍しさを表現した。マスク着用、社会的距離の確保、練習時間の制限、ルーティンの変更、オンライン取材…。環境は劇的に変わったが、大谷はいつも通りの自然体だった。【MLB担当=斎藤庸裕】