エンゼルス大谷翔平投手(26)が紅白戦(特別ルール)に登板し、3イニングで50球、打者のべ10人に対して1安打7四球1三振の結果だった。ストライクは15球だったが、直球、スライダー、カーブ、スプリットの全球種を投じた。

登板後、オンラインでの取材に応じ、18年9月2日以来の674日ぶりの実戦登板について「問題なく球数を投げられたので、良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。緊張感については「緊張はしないですね」と笑顔を見せた。

制球が乱れた内容については「やっぱりブルペンと違うというのは感じましたし、味方に投げる経験もないので、そこら辺も違いはあると思う」と課題を口にしながらも、すがすがしい表情だった。

実戦から離れて674日。「打者で試合に出ていたので。長かったなとは思わなかった」と明かした。それでも、ユニホームを着て久々のマウンドに上がった。右肘のトミー・ジョン手術明けだったが、「怖さはなかった。思い切り投げにはいっていないですし。球数を投げられて良かった」と節目の登板を無事に終え、胸をなで下ろした。(アナハイム=斎藤庸裕)