昨季ワールドシリーズ(WS)王者に輝いたナショナルズが、9日にようやく優勝リングを受け取り、デーブ・マルティネス監督も選手たちも、あふれんばかりの笑顔を見せた。MLB公式サイトが伝えている。

本来であれば、4月のホームでの開幕戦で詰めかけた観客を前に披露するはずのリングだが、新型コロナウイルスの感染拡大により、それはかなわず。選手たちはロッカールームでリングの入った箱を開くことになった。

マルティネス監督は右手の指にリングをはめてカメラの前に立ったが、合計23・2カラットという宝石が使用されたリングは、レンズを寄せなくともその輝きが分かるほど。指揮官は「みなさん見ての通り、顔がにやけて仕方ないよ」と語ると、「こうやってリングをはめることができ、本当に待ったかいがあった。重要な意味を持つリングだ。今日、これをはめることができて、誇らしい」と述べた。

WS4戦での総得点数にちなみ30個のルビーを使用したナショナルズの“W”のロゴがあしらわれるなど、超豪華なリングに、スティーブン・ストラスバーグ投手は「本当に特別なものだ。あの瞬間に気持ちが戻るね。素晴らしい仕事が詰まっている。家に帰って子どもたちに見せるのが待ちきれない」と話した。なお、マルティネス監督によれば、ストラスバーグもマックス・シャーザー投手も、箱を開けた瞬間に「とびきりの笑顔」を見せたという。